ディベートと聞いて、どんなものが想像されるでしょうか?
「議論する」「話しあい」「朝まで○テレビ」「国会の党首討論」・・・・
ディベートを限りなく広ーく定義すれば、これらもディベートに
あてはまるといえないこともないかもしれません。
しかし、私たちがやっている競技ディベートでは、
少なくとも
論題は
「日本は死刑制度を廃止するべきである」
「日本は高校生以下の携帯電話の使用を禁止するべきである」
といった、
簡単には決着のつかない(肯定側・否定側双方にとって勝つチャンスのある)
ものが選ばれます。
過去には「日本はすべての動物園を廃止するべきである」なんていう
ユニークなものもありました。
一定のルールに基づいて行われるので
テレビの討論番組のように、言い合い合戦でメチャクチャになることは
ありません。限りなく、肯定側・否定側をフェアな立場において議論の優劣
を決める「言葉のスポーツ」なのです。
また、「とにかく相手をやりこめればいい」「詭弁術」といった
イメージも誤解です。
ウソを事実であると思わせるような議論にはかならず穴があります。
そうした穴のある議論は、相手側にしてみればつけこむチャンス。
「詭弁が上手い=ディベートが上手い」ではないのです。